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教員コラム 第2回
「日本プロ野球界の将来を憂う」

労務管理論研究/人材マネジメント担当

経営学部 教授
西川 清之
 父が国鉄職員だったこともあって、昭和30年代からの国鉄スワローズ(現ヤクルト・スワローズ)のファンである。この50年間、金田投手、箱田選手に始まって現在の若松監督や古田選手に至るまで何人の選手を応援してきたことだろう。
 ところで、イチロー選手がアメリカに渡りメジャーで活躍するのをみて、次のように書いたことがある。「イチロー選手のメジャーでの活躍は、日本のプロ野球界に問題を投げかけている。今後、多くの有能な選手が、第2、第3のイチローを目指して、メジャーリーグに移籍するであろうと思われるからである。
 否応なしに、日本のプロ野球界は国際化の波に洗われることになる。確かに、観客動員数に端的に示されているように、巨人が日本プロ野球界を牽引してきたことは事実である。
 とはいえ、巨人主導の今の体質のままで推移すれば、早晩、日本のプロ野球界は空洞化、マイナー化していくことになろう。」(渡辺峻他編著「やさしく学ぶマネジメントの学説と思想」ミネルヴァ書房、2003年、160〜161ページ)
 予想的中、その後、両松井選手、高津投手などもアメリカに渡った。私の杞憂は杞憂ではなかった。そして、今回のスト騒動である。日本のプロ野球界全体が制度疲労を起こしている。思考停止の状態にある。
 時代は変わっている。個人の好みも多様化している。今の野球界にとって必要なのは過去へのノスタルジアを捨て、一からスタートするという心構えかもしれない。

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