Q1:流通システム論の問題の答え

 答えは、便利さを売る店といえます。んんん!!と思う皆さんに少し説明をしましょう。

 肉を売るのは「肉屋さん」、おもちゃを売るのは「玩具店」ですよね。このように、売っているもので分類されたのが業種という考え方です。では、コンビニは何を売っているでしょうか?

 コンビニの一番の売りは何を売るのかではなく「いつでも、どこでも」ですよね。コンビニエンス(convenience)とは「便利さ」。コンビニは便利さを売る店といえます。このように、何を売るのかではなく、どのように売るのかを考えるのが「業態」という考え方です。

 これまでセブンイレブンもローソンもファミマも同じように「便利さ」を売ってきました。でも、コンビニは「便利があたりまえ」となり、便利さだけではお客さんが来てくれなくなりました。便利さ+α。つまり、新しい売り方を付け加えることが必要になってきました。このように、業態は進化し、動いているのです。

 小売業を「業態」という視点から研究するのが「業態論」です。流通システム論では、業態論を含めた小売業や、メーカーと小売業をつなぐ卸売業に関連するいろいろな問題を考えます。

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