Q6:アジア企業経営論の答え
1人あたりのGDPはその国の経済的な豊かさを示す指標といえます。
日本の場合、2005年のGDP(35,790ドル)は、この年の為替レート1ドル=118円で換算して約422万円となります。これはサラリーマン世帯のおおよその年収額に相当します。
ここ20年で日本の1人あたりのGDPは11,220ドル(約226万円、1ドル=201円で換算)から35,790ドルに、絶対額で24,570ドル増加し、3.19倍になりました。しかし、円ベースで見てみると1.87倍の成長にとどまっています。米ドルベースでの増加率が大きいのは、為替レートが増価したからです。
さて、「どこの国がもっとも成長したか?」
これはけっこう難しい問題です。絶対額でみれば答えは日本でしょう。しかし、シンガポールも絶対額で20,300ドルも増加させました。シンガポールは日本よりも低い額(6,530ドル)からのスタートですから、ここ20年間ではたぶんシンガポールの人々の方が日本人よりも豊かになった実感をもったことでしょう。
いっぽう、増加率でみれば、もっとも成長したのは韓国(6.79倍)で、2位は中国(5.86倍)です。
いずれにしても、アジアの国々はここ20年間でおおきな成長をとげました。
これは、アジアの国々が工業化に成功したからであり、それを牽引したのは各国の企業にほかありません。アジア企業経営論では、こうしたアジアの国々の企業やその国の経済について考察していきます。
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