龍谷大学経営学研究科ビジネス(MBA)コース集会 生産システムサロン
第9回(1999年6月5日)
(特別講演概要)
◆第1部:フリー・トーキング = 午後2:30-5:10
海外報告: 石倉 弘樹氏 (大阪学院大学助教授)
「ギリシャ事情」
5月にギリシャで行なわれた生産関係国際会議の内容とギリシャの紹介。
特別講演”21世紀に活きる途”
*”税金”特集
- ・竹井 芳雄氏(竹井税理士事務所/第1期生)
「新規開業と税」
- 新しく事業を起こした場合の税について、法律を示して丁寧に解説が行われた。開業の届出、白色申告と青色申告、帳簿書類の保存、過少申告と過大申告、消費税について具体的な解説があり、特に白色申告と青色申告の違い及び消費税の計算方法については実際の開業者を念頭に置いた明確な説明があった。
- ・平松 多鶴氏(平松税理士事務所/第1期生)
「租税回避行為」
- 節税でも脱税でもなく、課税用件の充足そのものを回避する行為である“租税回避行為”についての解説が行われた。租税回避の三要素である異常な取引形式、通常の取引と同一の経済効果、この結果としての税負担の減少について説明があり、具体的に最近租税回避の規制がひかれた相続税負担減少のための税金養子と賃貸マンション取得による税負担減少について、例を示して参加者に理解しやすく、平易に述べられた。
- ・森田 弘行氏(大蔵省理財局/第2期生)
「税務調査についての雑感」
- 税金を徴収する立場から、脱税と節税の違いについて、講演者の率直な見解が判り易く述べられた。脱税と申告漏れの境界、節税の定義、節税により損をする者は誰か、法律主義と正義の追求の間での行政に携わる者の葛藤、税金の調査の制度化、税務調査の諸手続き、税理士報酬など身近な税問題に対する行政の権限や考えに関し、要点を絞って話された。
- ・柴崎 幸次氏(愛知県立芸術大学/第2期生)
「メディア・デザインとコンピュータ・グラフィックス」
- 3次元CGを用いた、都市計画や建築内装のシミュレーション技術の現状が紹介された。滋賀県近江八幡市の駅前開発計画やステンドグラスから差し込む日差しの具体的な3次元の動画映像を示しながら、今後設計者は、このようなバーチャルリアリティ技術を用いて、発注者と設計内容を検討する必要があると説明された。そして、今後バーチャルリアリティ技術が一般の人達に広く用いられることにより、設計者はより芸術的な方向に進まざるをえないと結論された。
- ・三谷 富祥氏(ミタニマネジメント研究所/第5期生)
「脳力開発とは」
- 脳力は高いポテンシャルを具えているが、それが充分に発揮されていない人が多いとの認識に立ち、その開発方法について説明された。脳力開発の3面として、心と思考力と知識を挙げ、心の充実のためには精神的姿勢の確立が必要であり、思考力を向上させるためには思考方法の整備が大切であり、知識の拡大発展には実際知識が重要であると述べられた。また実行方針として、行動と整理と反復の重要性を指摘された。
- その他: 中條 鐘一氏(中條設計技術研究所/ゲスト)
「ISO問題」
- グローバル時代における国際標準の重要性の説明(第11回:2000年6月3日特別講演予定)。
◆第2部:懇談・立食パーティ = 午後5:30-6:45
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