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Faculty of Business Administration

経営学部

國松 豊

國松 豊
教員氏名
國松 豊 教授

人となりを教えてください(座右の銘や、学生にお勧めする本等)

座右の銘:Haraka haraka haina baraka. 私が毎年調査で訪れるケニヤなど東アフリカ諸国で共通語として話されているスワヒリ語のことわざで、「急いでばかり(haraka haraka)では恵み(baraka)はない」という意味です。

専門分野について

人類学の中でも、人類の生物学的な側面を研究する自然人類学が専門です。特に、人類の起源の背景を探るため、中新世(2300万〜530万年前)と呼ばれる時代の化石類人猿の進化を中心に研究しています。中新世のあいだに、現生のテナガザル、オランウータン、ゴリラの系統が順次分かれていき、最終的に中新世の後期にあたる約800万年前ごろにチンパンジーとヒトの祖先が分岐したと考えられます。また、現在ではヒト以外の類人猿、特に大型類人猿は絶滅が危ぶまれているくらい衰退していますが、中新世にはアフリカからヨーロッパ、アジアの広い地域で多様な類人猿が繁栄していました。それら化石類人猿の研究のため、大学院生の頃に初めてアフリカの調査に出かけて以来、もう30年ほど、ほぼ毎年アフリカに出かけて化石を探す野外調査を続けています。他にも、東南アジアや中国、イランなどでも化石類人猿に関する調査をおこなってきました。現在、ケニヤでおこなっている調査では、ゴリラ、チンパンジー、ヒトの共通祖先が生息していたころの大型類人猿化石が見つかり、これを記載してNakalipithecus nakayamaiという新属新種として報告しました。他にも、小型類人猿や旧世界ザル、原猿の化石が見つかっており、研究を進めています。

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