
社会で求められる能力を身につけるべく、坂本ゼミへの所属を決めた藤村さん。
チームでの活動を基軸とする活動のなかで、さまざまな企画構築や発表、コーチング活動に取り組み組織内におけるリーダーシップとマネジメント、双方の力が培われたと振り返りました。
藤村 香織さん
経営学科 3年生(大阪府立山田高等学校 出身)
坂本ゼミでは、新奇性のある企画を構築する方法の修得をめざし、チームに分かれて活動・発表を行います。独創的な企画構築に必要な創発性、発信力や共感性など、社会でも広く求められる能力・人間性を培い、組織でイノベーションを起こす方法を身につけます。私はもともと、チームで何かに挑戦する経験が少なく苦手意識もありました。坂本ゼミを選んだのは、そんな自分を変えたかったからです。活動や発表後には、教員からのフィードバックがあり、自分の成長や変化を実感できます。苦手だったことができるようになっていく過程はとてもおもしろく、常に強い意欲をもってゼミ活動に臨んでいます。
この取り組みで印象深いのが、ゼミ活動の一環として参加した龍谷大学付属平安高等学校との高大連携プログラムです。高校生に坂本ゼミのプログラムを体験してもらい、私たちは彼らのワークを指導する「コーチング」を行いました。当初、全員がプログラムに積極的というわけではない状況で、議論を活発にするために私はフィードバックを重点的に行い、彼らが成功を実感し、モチベーションを高められるように働きかけました。コーチングの難しさを体感したと同時に、外側の立場からチーム力を高める方法を実践的に学べたのは意義深い経験でした。
私は当初、議論の場では相手の意見を理解するために考え込んでしまい、議論への参加が消極的になりがちでした。しかしそれを克服した今は、同じ課題をもつメンバーにも手を差し伸べて、議論への参加を促せるようになるまでに成長しました。将来は、ゼミの学びを活かして法人営業の仕事に就きたいと考えています。坂本ゼミで身についた周囲との協働力、チームの力を引き出すコーチング技術は、社会に出てからも大いに役立つと確信しています。
濵田ゼミで、成長が著しい鉄鋼業界における各企業の財務諸表を分析した松村さん。
鉄鋼のみならず関連業界や海外企業とも比較することで、事業発展の背景に理解が深まりました。
研究で身についたのは、視野を広げてさまざまな角度から物事をとらえる姿勢でした。
松村 明日翔さん
経営学科 3年生(大阪府立花園高等学校 出身)
濵田ゼミでは、会計を体系的に学んだうえで、一つの業界に絞って各企業の財務諸表を調べる「財務分析に基づく業界企業研究」を班ごとに行い、発表します。私の班は、総資本経常利益率が急激に伸びている鉄鋼業界を選び、関連する建築土木や自動車の業界、海外企業の事例についても調べることで急成長の要因を把握できました。この取り組みを通じ、物事を明らかにするには多角的な視点が必要であると気づきました。
「一つひとつの事柄がつながっている仕組みを知れば、世界が違って見える。」これが、ゼミから学んだ教訓です。資産会計・負債会計・資本会計・損益会計などの根底にある結びつきを理解すると会計の知識が深まり、その観点から企業を分析できるようになります。ニュースや広告で気になった企業がどう成長したか、どう発展するかを考えることはとてもおもしろいです。就職活動でも、企業の財務諸表を分析する力は役立つに違いありません。自分のためだけではなく友人から就職先などについての相談を受けるときも、数字という根拠に基づいて確かなアドバイスができるはずです。さらに、実社会では取引先や競合を客観的に分析し、事業をよりよい方向へ導けると思います。
濵田ゼミをとおして、会計の知識はもちろん社会人の基礎的な力がそなわった気がします。メンバーとの事後評価や総括で活動を振り返りつつ問題点を見極めて解決するなかで、実社会で必要な主体性や協調性、コミュニケーション能力が身につきました。加えて、ゼミでの学びを個人勉強にも活かし、簿記とFPの2級の資格を取得できました。将来も、濵田ゼミで学んだすべてを活かして社会に貢献したいです。
好きなアイドルの情報を集めながら、ホームページ制作に関心を募らせていた奥薗さん。
経営情報コースで身につけてきた経営学の知識をはじめデータ分析力や問題発見能力、課題解決能力を活かし、龍谷大学の魅力を多くの人に発信する新しいWebサイトを仲間とつくることにしました。
奥薗 晴夏さん
経営学科 3年生(兵庫県 神戸龍谷高等学校 出身)
西岡ゼミでは、経営科学の基礎知識を修得してからグループに分かれ、自分たちで役割分担を決め、興味ある分野についてデータを収集・分析しながら研究をすすめます。この活動を通じて経営科学的なアプローチが身につくとともに、活動全体の進捗を管理する能力も養われます。私が所属するグループの研究テーマは、「大学の雰囲気を伝えるWebサイトの制作」です。幼い頃からアイドルを応援している私自身、推しのホームページにアクセスし、知りたい情報を収集してきました。その経験からWebサイト作成に関心があり、龍谷大学に関する情報を学生や一般の方々へ届けられるホームページをつくりたいと考えました。
私たちのグループは9人体制で、ホームページ制作に取り組んでいます。どのサイトでページを立ち上げるのかなど、ゼロベースで考えたり覚えたりすることが多くて大変ですが、その分、当たり前のように感じていたWebページが1ミリ単位の細かな作業で見やすくデザインされていることに気づけました。また、お互いの意見を制作物に反映させていくなか、自分だけでは考えつかないアイデアが次々に生み出されるプロセスも刺激的です。これまで新しいことに尻込みしがちな私でしたが、共同制作の経験をとおして仲間と一緒に何かをつくり出す楽しさ、協力して課題を解決する達成感を味わい、どんなことにも挑戦する自信がつきました。
西岡ゼミで培われるデータ分析力やWebデザイン力は、今後ますます高度化する情報化社会を生きていくうえで必ず役に立つと確信しています。グループワークで会得したホームページ制作の知識と技術を活かし、自分が伝えたいことを積極的に発信していきたいです。