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Faculty of Business Administration

経営学部

学部長からのメッセージ

経営学部長 長谷川 岳史

令和の時代に入り、どのような新たな価値観や常識の世界が形作られていくのか、期待と不安が交差していた最中、人間は新型コロナウィルス感染症の世界的流行に見舞われました。

これまで人間は、「世界」は自分たちが創造し変化させていくものと固く信じて疑いませんでした。しかし、人間があらゆる分野で目標としていた「グローバル化」は、いとも簡単に新型コロナウィルスに先を越されました。しかも、それを手助けしたのは人間の活動です。先を越されて目標を失った人間は、「オンライン」や「ヴァーチャル」という限定された仮の世界に追いやられようとしています。

経営学部の「経営」という語のルーツは、仏教語の「経営(「お経を営む」)」にあるといわれます。仏教語で「経」とは真理や道理を意味し、布でいえば「縦糸」にあたります。「営」は修行(日々の活動)を意味し、これは「横糸」にあたります。真理や道理という縦糸に、日々、修行という横糸を編んでいく営みが、「経営」です。つまり、縦糸になにを据え、横糸をどう編んでいくのか、を探究するのが「経営学」といえるでしょう。

「人間」は、思いの通りにならないと「苦」や「怒り」や「不安」を感じます。しかしながら、「世界」は、人間の思いの通りにはならず、一時として同じ状態にとどまらない「変化」しているものです。もし、人間の「苦」や「怒り」や「不安」を縦糸に据えてしまったとしたら、編まれる横糸(活動)はどのようなものになるでしょうか?仕上がる布(社会)はどのようなものになるでしょうか?

経営学部で学ぶ皆さんには、「変化する世界」というあたりまえの現実に対応できる縦糸と横糸を追究してほしいと念じています。大学での学びはオンラインやヴァーチャルの世界に限定されているわけではありません。世界中のすべての情報がデジタル化されているわけでもなく、そのようにできるわけもないのです。是非とも、人間の学ぶ力、考える力、実現する力を存分に発揮していただきたいと思います。

経営学部長 長谷川 岳史

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