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Faculty of Business Administration

経営学部

商学科

  • 2025年4月 経営学部 商学科 新設

    スタートアップ志向型の人間の育成

    取り組み紹介

    商学科 マーケティングコース

    商品開発やプロモーションを通じ地域課題の解決をめざす

    有田川町と連携した「ぶどう山椒の発祥地を未来へつなぐプロジェクト」。
    実際に産地へ足を運んで収穫を体験し、農家の方から話を聞くというプロセスをとおして、高齢化や後継者不足などの地域課題の解決策を探ります。

    商品開発やプロモーションを通じ地域課題の解決をめざす

    田中 涼香さん

    田中 涼香さん

    経営学科 4年生(滋賀県立石山高等学校 出身)

    産地の課題解決をマーケティングで支援

    マーケティング手法を用いて地域課題の解決をめざす藤岡ゼミでは、ぶどう山椒の産地存続が危ぶまれた和歌山県有田川町と連携し、「ぶどう山椒の発祥地を未来へつなぐプロジェクト」に取り組んできました。高齢化や後継者不足、農産物の認知度不足といった課題に対して学校講演や情報誌作成、商品販売を実践し、地域の魅力を発信する取り組みです。農林水産省や環境省にも評価され、当事者・消費者双方の意識変化に成功しています。

    自分の可能性を広げるリアルな現場体験

    藤岡ゼミの特徴は、収穫体験をさせてもらいながら産地課題を発見するなど、現場を知るところにあります。実際に現地を訪れて話をうかがうプロセスをとおして産地への理解が深まり、学生と地域との信頼関係も構築でき、コミュニケーションの重要性を学びました。加えて、幅広い体験ができる点も藤岡ゼミの特徴です。私は、アンケートや文献から消費者ニーズを分析する「市場調査」、そのデータから商品のコンセプトやパッケージを考える「企画提案」、リーフレット作成やSNS発信などの「プロモーション」、店頭に立つ「販売」に携わりました。これら多様な経験によって自分の強みや長所に気づき、興味関心の幅も広がって、将来の選択肢が増えました。

    地域との協働によりよりよい社会の実現へ

    ゼミから学んだのは、私たちの活動と社会課題が結びついているということです。産学連携プロジェクトに参加する学生各自が地域課題を自分事としてとらえるようになり、情報発信を通じて「ぶどう山椒を食べたい」「有田川町に行きたい」「農家になりたい」と関心をもつ人も増えました。この「知る」の連鎖が社会課題の解決につながるはずです。よりよい社会に向けて協力し、強みを活かし合えば相乗効果が生まれ、大きな成果を出せるに違いありません。

    商学科 事業創造コース

    西日本に活動拠点を設けて展開し 学生目線からジビエ産業を盛り上げる

    農作物に被害を及ぼす野生鳥獣を地域資源として活用するジビエ産業。
    まだ認知度の低いジビエの需要拡大と農作物被害の低減をめざし学生目線から自分たちにできることを考えます。

    西日本に活動拠点を設けて展開し学生目線からジビエ産業を盛り上げる

    鳩場 朱莉さん

    鳩場 朱莉さん

    経営学科 2年生(岡山県 岡山龍谷高等学校 出身)

    甚大な被害を及ぼす野生鳥獣をプラスの存在に変えるために

    生息域の拡大により、シカやイノシシが田畑を荒らす事案が増えています。令和4年度の野生鳥獣による農作物被害は、約156億円に及ぶものの、捕獲従事者の高齢化や減少にともない、改善に至るのは難しいといわざるを得ません。そのような中で、特に山間部で甚大な損害を与えている野生鳥獣を、地域資源として活用し所得につなげるのがジビエ産業です。マイナス要素が多い野生鳥獣から利益を生み出すことで、その存在をプラスへと変えていきます。ジビエ産業が発展することで、SDGsの「陸の豊かさを守ろう」という目標にも貢献できると考えられます。まだ認知度が低く支持されにくいジビエの魅力を広く発信し、社会に周知していくのがこの取り組みの狙いです。

    自分たちに今何ができるかまずは学生への周知から

    現在私たちは、宮城県の牡鹿半島で野生鳥獣を狩猟し、自社の加工場で処理したジビエ製品を卸販売している「Antler Crafts」という企業と協働し、西日本に活動拠点を設ける計画を立てています。その手始めとして考えているのが、「アースデイ in 京都」への出店です。ジビエ商品を販売することで、世間の否定的なイメージをくつがえし、ジビエ需要の拡大と農作物被害低減の一助になれるのではないかと考えたからです。学生でもジビエ産業に貢献できることを全国の学生に知ってもらい、社会課題の解決に向けて行動する人が増えることをめざします。

    私たち学生の小さな第一歩が大きな社会問題の解決につながると信じて

    今回の取り組みに参加するまで、私は獣害の現状を知りませんでした。授業を受けていなければ、きっと今もこの問題に気づいていなかったでしょう。一人でも多くの人に知ってもらえるよう、今後は広報活動にも力を入れていきます。小さな一歩を踏み出すことで、学生の力でも社会を変えていくことができる。そう信じて、活動の幅を広げていこうと思っています。

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