- 教員氏名
- 角岡 賢一 教授
龍大に奉職して、いつの間にやら二十五年が過ぎました。自分の学部生時代を振り返ると「もっと勉強しておけば良かった」という思いに駆られます。とにかく、学部生の四年間は新聞を読んで,本を読んで過ごさないと大学を出てから世の中を渡っていくのに付いていくことができません。毎日新聞を読むこと、在学中は一冊でも多くの本を読むように心がけてください。
教えているのは英語、専門分野は言語学です。ここ十年ほどは、上方落語を研究の対象にしています。落語では庶民的な登場人物が日常会話で、取り留めもない内容の対話を交わしています。語用論的研究対象として、それが実に興味深い現象を示しています。例えば一人称自称男性代名詞では「朕、麿、余、吾輩、わたくし、わたし、わたい、わし、わい」というような段階的変化を伴う変種を数え切れないほど挙げることができます。落語そのものが面白おかしい楽しい世界ですから、自分自身が楽しみながら研究を続けています。