- 教員氏名
- 竹内 綱史 教授
「力を尽くして狭き門より入れ」という聖書の言葉が好きです。意志が弱いのでいつも楽な方を選んでしまいがちなのですが、この言葉を思い出して自分を奮い立たせようとしています。あまりうまくいきませんが。
学生の皆さんには、学生の間になるべくたくさんの「古典」を読んでほしいと思います。例えばドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』とかトルストイの『戦争と平和』とか、長編なので社会に出るとなかなか読めませんし。また、小説だけでなく、思想書にもぜひ挑戦してください。お勧めはプラトンの『ソクラテスの弁明』やデカルトの『方法序説』です。拍子抜けするほど読み易いですし、必ず人生の糧になります。
私の専門は宗教哲学です。ニーチェという哲学者を中心に、主に19-20世紀のドイツの哲学を研究しています。ニーチェは「神は死んだ」という有名な言葉を残していますが、その言葉がどういう意味なのかを考えたりしています。
宗教哲学というといかにも難しそうで、浮世離れしてそうだという印象を持つ人が多いでしょうが、扱うのは「人生の意味」「愛」「悪」「死」といったもので、人間である以上誰もが一度は直面せざるを得ないテーマばかりです。もちろん単純な「答え」はありませんし、考えれば考えるほど難しい問題ばかりですが、大変やりがいのある研究だと思っています。