近年大学生の学力低下が叫ばれ、深刻な問題になっているが、私は学生には本来すばらしい潜在力があり、それがまだ開花していないだけだと考えている。それをどれだけ引き出せるかが教員の力量であり、講義の内容を充実させ学生に学問の面白さ、奥深さを理解させることは、教員の重要な使命である。
　学力低下の問題と同様に若年者の高い失業率、フリーターの増加などがクローズアップされているが、学生が卒業後、社会や職場へどのように円滑に移行していくかということも大きな問題となっている。そのためキャリア教育の重要性が増しているが、単に知識を教えるだけではなく学習の方法と学習能力を身に着けさせることで、それらの能力を活用した思考リテラシーを通じて問題解決を図り、社会人として自立していけるような基礎力を学生に養うことを目的としたキャリア教育の実践を目指したい。

　座右の銘　彼を知り己を知れば百戦殆うからず